たけのこの栄養は食べ過ぎNG?煮物なら日持ちを良くするのがポイント
たけのこの旬は、4月がピーク。
2月あたりから出回り始め、5月あたりまでがシーズンとなります。
「水煮」されているものや、「ボイル」されているものであれば、あく抜きの心配をする必要はありません。
旬の季節に産地直送の「たけのこ」を手に入れたときは、注意したいことがあります。
それは、たけのこのあく(えぐみ)は収穫直後から増加することです。
食べ過ぎはNGの話につながります。
今回は、
- たけのこの栄養
- 食べ過ぎはNGであることの理由
- 煮物の日持ちや保存方法
- あく抜きに使う「米ぬか」
についてお伝えします。
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たけのこは栄養があるのに食べ過ぎはNG?
タケノコに含まれる栄養には、グルタミン酸、アスパラギン酸、チロシンなどがあります。
これらは旨味成分でもあり、疲労回復に効果のあるものです。
その他にはカリウムや食物繊維。
カリウムには、むくみを取る作用があります。
食物繊維は、腸内環境を整えることにおいて欠かせません。
食べ過ぎで注意したいのは、「消化が悪くて、便秘または下痢をしやすいこと」と、「吹き出ものやアレルギーに似た症状が出ること」です。
肌や体に異常が出る場合の原因は、あく(えぐみ)の正体である「シュウ酸」と「ホモゲンチジン酸」です。
「シュウ酸」は、結石を作る原因になると言われています。
そして「ホモゲンチジン酸」がメラニン色素を増加させて、シミやそばかすを発生しやすくするということのようです。
今までに、そんな経験がないという人は「食べ過ぎ」になっていないので、あまり気にしなくても良いでしょう。
心配な人は、しっかりと「たけのこのあく抜き」をしてください。
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たけのこの煮物の日持ちは?
たけのこを煮物にすると、どれくらいの日にち持つのでしょうか?
これに関しては、たけのこを土佐煮にした場合ですと、冷蔵保存で日持ちは4日以内が目安と言われています。
ただし、あくまで目安なので、明確な根拠があるわけではないようですね。
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たけのこの保存法の手順と2つのポイントをチェック!
茹でたたけのこは、そのまま冷凍すると筋っぽくなってしまいます。
たけのこを冷凍保存するポイントは、2つ。
「繊維を分断して薄く切る」と「外へ水分を逃がさないように閉じ込める」です。
冷凍保存の手順
あく抜きをしたあと、料理の用途に合わせて、たけのこをカットしてください。
いろいろな料理に使える形としては、厚さ5mm以下の半月切りがおすすめ。
「繊維を分断して薄く切る」がポイントです。
だし汁といっしょに冷凍!
だし汁とたけのこを冷凍用保存袋に入れて、しっかりと口を閉じて冷凍してください。
このポイントは、「水分が外に逃げないように閉じ込める」です。
1か月以内に食べてください。
砂糖をまぶして冷凍する方法も!
たけのこを厚さ5mm以下の半月切りにして、砂糖をまぶしてラップに包んで、冷凍用保存袋に入れて冷凍してください。
解凍後、ほとんど砂糖の甘みはないので、どんな料理にも使えます。
こちらの方法でも、1か月以内に食べてください。
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たけのこのあく抜きに米ぬかを使う理由と方法(手順)
たけのこのあく抜きに米ぬかを使う理由は、米ぬかのカルシウムが「えぐみ成分」を吸着してくるからです。
また、米ぬかに含まれるアミノ酸によって、たけのこの繊維を柔らかくするとも言われています。
米ぬかを残していない場合は、米の研ぎ汁または生米を使ってあく抜きすることも可能です。
お湯(水分)に流れ出した「えぐみ成分」を吸着させる方法としては、山菜のあく抜きでも使われる「小麦粉」を利用する人も、多くいらっしゃいます。
たけのこのえぐみ成分は、「シュウ酸」と「ホモゲンチジン酸」の酸性であることから、アルカリ性のもので中和させて、えぐみを消えたような状態にすることも可能です。
たとえば、重曹や大根おろしなど。たけのこのえぐみは、収穫直後から増加することがわかっています。
ですから、生のたけのこを手に入れたときは、できる限り早く「あく抜き」をしたほうが良いです。
実際には、たけのこを「あく抜き」で茹でる作業は、えぐみ成分の増加をストップさせることになると言われています。
たけのこのあく抜きに米ぬかを使う場合の手順
たけのこを切る手順
たけのこの汚れを落として、皮は2~3枚ほどはがします。
穂先から5cmくらいのところを斜めに切り落として、縦に2~3cm深さの切れ目を入れます。
これらのひと手間は、火の通りを早くするためです。
根元部分は、イボが大きく紫色になり、繊維も密になって固くなっているので、茹でる前に削るように落としてください。
茹でる手順
たけのこがかぶる程度の量の水を鍋に準備して、たけのこと米ぬか一握りを入れます。(赤唐辛子は入れなくても大丈夫です)
沸騰したら落としぶたをして、弱火で40分~。
竹串がスッと通るようになったらOK。
あく抜きの時間
茹で汁につけたまま冷まします!
すぐに水で洗い流してしまうと、あくがしっかり抜けません。
4時間以上、できれば半日ほどかけて冷ましているときに、「あく抜き」ができています。
あく抜きの手順は以上です。
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まとめ!栄養は食べ過ぎNGなので注意
たけのこの食べ過ぎで注意したいのは、
- 「消化が悪くて、便秘または下痢をしやすいこと」
- 「吹き出ものやアレルギーに似た症状が出ること」
- 「シュウ酸が結石を作る原因になること」
- 「ホモゲンチジン酸」がメラニン色素を増加させること」
です。
今までに、そんな経験がないという人は「食べ過ぎ」になっていないので、あまり気にしなくても良いでしょう。