サーモンバット、北海道ではサケ(アキアジ)をこん棒で殴る
魚釣りの道具といえば、普通は竿、針、網などですよね。
でも、北海道に行くと、釣具屋でバットが売られているそうです。
このバットは、サケを釣ったときにサケの脳天を殴るために使われるものだとか。
おそらく北海道のローカルな習慣なのではないか?
と思いますが、かなりワイルドですね。。
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なぜサケ漁で頭を叩くのか?
漁に際しては、まずは普通に竿で釣り上げるのですが、この後が問題。
北海道のサケは非常に力が強いのです。
針からサケを取り外すときに大暴れされると、こちらが危険にさらされてしまいます。
そこで、考え出されたのがサーモンバット。
サケを吊り上げたら、針から外す前に頭をバシバシと叩いてしめる。
弱くなって大人しくなったところで、安全にサケを収穫できるというわけですね。
北海道では、このような方法は伝統的な方法で、
サケだけでなく、大きな魚、例えばマスなどの漁でも同様に
脳天に一撃を食らわせて、とどめを刺すのだそうです。
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サーモンバット(サケ叩き棒)の種類
前述のとおり、サーモンバットは伝統的な方法で、
古くから用いられており、ポピュラーなのは木製です。
木の中に鉛などの金属を仕込んで攻撃力アップを図ったものもあります。
中には、鹿の角でできたバットもあります。
重量はそこそこあって攻撃力も高い。
かつ、見た目はオシャレですね。
また、最近では金属製のバットも出回っています。
こちらもある程度の重量があります。
北海道の石狩紅葉山の遺跡からは、木製のサーモンバットが出土しているそうです。
なんでもアイヌの伝統の儀式に通じるものがあるそうです。
何千年も前から行われていたんですね。
実用的な理由だけでなく、魚の霊をあの世に送るというような神聖な意味合いも含む行為として行われていました。
正しいやり方は、一回殴っただけで確実に仕留めることなんだとか。
でも、実際にはなかなか上手くいかない場合もあって、二回三回とバシバシやることになってしまいます。
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最後に
この話を聞いて、私はモンスターハンターというゲームの棍棒を連想してしまいました。
あれでモンスターの頭を殴ると、モンスターが目眩を起こすというやつです。
ガノトトスとか。。
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