お守りの処分にはどんど焼き?授与と違う神社に納める時や自宅でのケースについても
お守りの処分は「どんど焼き」でできる
とよく聞きますよね。
記事のまとめの都合で「処分」としていますが、本来は「納める」となります。
特に神社で行われる「どんど焼き」では、「処分方法」「捨てる場所」と考えるのは失礼にあたります。
お納するという心を持って、お焚き上げしていただききましょう。
今回このページでは、「どんど焼き」の近年の事情も含めて、役目を終えた「お守り」をどうすれば良いのかについてお伝えします。
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お守りの処分はどんど焼き?
どんど焼きは、小正月の火祭り行事です。
全国に渡って、ほぼ「どんど焼き」と呼ばれています。
この日に正月飾りなどを焼いて、「正月行事に区切りをつける」というのが風習の1つです。
だるまや御札など、普通に処分するのは気が引けてしまうものも、「どんど焼き」で焼いてもらうことができます。
しかし、神社で行われる「どんど焼き」では、「決まり」が設けられるようになってきているので注意してください。
神社は廃棄物処理場ではありません!
「どんど焼き」に、「捨てる」という意識で何でも持ち込むのはタブーです。
神社では一定の心を持ってもらうために、持ち込みには「納め料」が必要となるところも増えています。
納めることができるもの、納めることができないものは、それぞれの「神社」のホームページでご確認ください。
「どんど焼き」の各地方の呼び方は、次のような感じです。
[su_note note_color=”#ffffc5″]関西地方:「とんど焼き」
東北地方:「どんと焼き」
北陸、滋賀:「左義長(さぎちょう)」
甲信越、関東:「道祖神祭」
九州:「鬼火たき」[/su_note]
お守りを初詣で授かったあと、昨年までの「お守り」は「どんど焼き」で焼いてもらってください。
[su_note note_color=”#ffffff”]
東京の「どんど焼き」を見られるのは、次のようなところになります。
- 鳥越神社
台東区鳥越2-4-1
2020年1月8日(水)13:00~
- 花園神社
新宿区新宿5-17-3
2020年1月8日(水)11:00~
- 多摩川河川敷
東京都世田谷区鎌田1-3-5(二子玉川緑地運動場)
2020年1月12日(日)10:30~[/su_note]
「どんど焼き」を地域で見かけなくなったところは、何らかの理由で廃止されたと考えられます。
「どんど焼き」が廃止される理由には、
- 燃やせない素材の「正月飾り」が増えていること、
- 「正月飾り」をする家が少なくなったこと、
- 住宅の密集による防災
などがあります。
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お守りの処分は違う神社で大丈夫?
役目の終わった「お守り」は、社務所で巫女さんが受け取ってくれるところもあります。
初詣に新しいお守りを授かるときに、お持ちしてください。
そのとき神社で、お守りを手にして「これ捨てるところはどこ?」と尋ねるのは失礼に当たります。
「こちらで、納めることはできますか」とお尋ねしてしてください。
それまでお守りいただいたのに、「捨てる」と言葉にしては「がっかり」されますよね。
「授かった」ものを「お返しする」「お納めする」ことで、次の年の新しい御守りを授かるというのが理想です。
「古札納め所」について
正月の期間から小正月の火祭り行事を迎える日まで、神社やお寺では、「古札納め所」という箱(ポストのような形)を設けるところもあります。
大きな規模の神社では、正月期間に限らず「古札納め所」が常設されていますので、足を運んでみてください。
違う神社で大丈夫?
お守りは、授かった寺社に納めるのが基本です。
しかしながら、旅先などで授かった場合は、遠方の神社に返納しに行く予定を立てにくい事情もありますよね。
ですから、他の神社でいただいた「お守り」でも、納めることができるところは多いです。
神社とお寺の違いを間違えないで
神社は神道、お寺は仏教ですから、神社のお守りをお寺に返納するのは不自然です。
その逆も同じで、お寺のお守りを神社に返納するのも控えましょう。
「神社のお守り」と「お寺のお守り」の見分け方
- 神社の「お守り」は、「~神社」「~宮」「~天神」と記されています。
- お寺の「お守り」は、「~寺」「~院」「~山」となっているはずです。
どちらかだったかを忘れた場合は、返納する前に確認してくださいね。
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お守りの処分を自宅でする場合
お守りを自分で処分することは、宗教的に禁じられているわけではありません。
「気持ち」の問題です。
「不吉」に思うのであれば、お守りを塩でお清めして、白い紙に包んで、さらに単独で袋に入れて、なるべく「ゴミ」に直接触れないようにしてください。
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お守りの複数持ちについて
お守りを複数持ち歩くと、神様同士が喧嘩するというには一般的に広まったお話です。
宗教の説明で整理しますね。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教にとっては、同じ神様でたった一人の存在です。
仏教は神様ではありません。
「お釈迦様」です。
それに対して、日本の神社の神道は「八百万の神」になります。
自然のもの全てに神が宿るという考え方です。
「山の神」や「海の神」と言いますよね。
神社によって、祀っている歴史上の人物が違うことも多いです。
お守りを見た場合は、「交通安全」「安産祈願」「合格祈願」などのように、それぞれ祈願する内容が違います。
ですから、複数のお守りを持つことは、バチが当たるというのと直接には結びつきません。
神様同士が喧嘩すると考えるのは、ある意味では信心深いとも言えます。
個人の信仰観(考え方)で、判断すれば良いのではないでしょうか。
その神社でダメだとしているなら、その考えに従ってください。
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■ 【まとめ】ルールを守ってお納めしましょう
「どんど焼き」は、環境問題や防災意識から廃止するところが増えています。
持ち込んでも良いものについては、地元の「どんど焼き」を管理しているところでお尋ねください。
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