こめかみのツボを押すと痛い?左側or右側の腫れやしこりの原因と対処法とは?
「こめかみの辺りを押すと痛い!」
ということはありませんか?
こめかみにはツボがあるのですが、押したときに痛いと「体のどこかが悪いのでは?」と不安になってしまいます。
脳に近い部位ですから、一層心配してしまうというもの。
そこで、この記事では、
- こめかみにあるツボ
- こめかみを押すと痛い原因と対処法
などをまとめています。
- 左側又は右側のこめかみ痛い場合
- 腫れやしこりがある場合
についても触れていますので、ご参考ください。
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こめかみにあるツボとは
「ツボを押して痛い場合、体のどこかが悪い」という話を聞きますよね。
例えば、足裏の肝臓のツボを押して痛い場合、肝臓が悪いなど。。
実際に、歳を取ったり運動不足の場合に、ツボに痛みを感じやすいそうです。
では、こめかみのツボを押して痛い場合は、どうなのでしょうか?
こめかみのツボ「太陽」
こめかみの周辺には、「太陽」と呼ばれるツボがあります。
このツボは、頭部に関係するもので、特に目の疲れや老眼予防に効くと言われています。
別名では「眼医者ごろし」と言われることもあるほどです。
その他にも太陽は、頭痛の緩和や、顔のむくみ、顔面神経痛にも効果があるとされています。
ツボを押して痛い原因の1つは、血流の停滞です。
そのため、こめかみを押すと痛い原因も、血行不良が関係している可能性があります。
特に、こめかみがある側頭部には、三叉神経などの色々な神経が通っているため、血流が悪くなりやすいのです。
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こめかみを押すと痛い原因
それでは、こめかみを押すと痛い原因(血行が悪くなってしまう原因)を見ていきましょう。
眼精疲労
こめかみには、目と脳とを情報伝達を行う神経が通っています。
そのため、目が疲れていると、こめかみでは血行不良が起きやすいです。
実際に、こめかみを押して痛い原因が、眼精疲労であることは多いと言われています。
特に近年ではパソコンやスマートフォンの普及に伴い、知らず知らずのうちに目を酷使してしまっていることが多いです。
画面に集中するあまり、まばたきの回数が減っている、
画面から発せられるブルーライトの影響で血管が収縮している、
といったことが考えられます。
顎の疲れ
こめかみに通る神経は、顎とも繋がっています。
会話が多い場合などに、顎の筋肉が疲れて筋肉痛や凝りが生じ、こめかみの痛みに繋がっている可能性が考えられます。
神経痛
神経痛が痛みの原因であることも考えられます。
例えば、脳へ繋がる血管が硬化や劣化して、顔面の神経を圧迫する顔面神経痛のため、こめかみに痛みが出ることがあります。
また、加齢やリウマチ、悪い姿勢が原因で、首の骨(頸椎)が歪んだり、筋肉が凝ると神経痛になる場合もあります。
その他、ストレスによる自律神経の乱れのせいで、血行不良が生じ、神経痛となって表れることもあると言われています。
顎関節症
顎関節症というのは、顎の関節に不調や痛みが生じる症状を言います。
顎の痛みやしびれを伴い、進行すると「ものを噛むと痛い」「口が開けられない」といった状態になります。
酷い場合には、肩こり、食欲不振、頭痛などの症状も発生して、日常生活にも支障をきたす可能性もあります。
顎関節症になって筋肉が緊張すると、こめかみの痛みとなって表れるのです。
口腔顔面痛
口腔顔面痛は、歯痛、歯肉痛、口腔内の痛み、顎の痛み、顔の痛みなどの総称を言います。
「首から上の謎の痛みは、ほぼ口腔顔面痛」
と言われることもありますので、こめかみが痛い原因も口腔顔面痛に分類される可能性もありますね。
群発性頭痛
群発性頭痛とは、ある時期(1~2か月間程度)だけに集中して、頻繁に起こる頭痛です。
片方の目の周辺を中心に、上顎や側頭に広がる酷い痛みを生じます。
女性に比べて、20~40代の男性が発症することが多いのも特徴です。
アルコールなど生活習慣の乱れ、たばこ、気圧の急変などが誘因とされています。
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こめかみを押すと痛い場合の対処法
マッサージ
血流が滞ったり、筋肉が凝ったりすると、こめかみが痛くなることが多いです。
その場合には、マッサージを行うことで、血行を促進し、コリを解消することが効果的であると考えられます。
また、筋肉の緊張をほぐすために、入浴などでリラックスすることでも改善する場合があります。
病気かもしれないと思ったら病院へ
一時的に目、顎、首などが疲れているだけであれば、マッサージなどでリラックスし休息をとる事で改善が期待できるでしょう。
ですが、神経痛、顎関節症、群発性頭痛など、何らかの病気の可能性が考えられる場合や、原因が分からない場合などは、必ず病院で医師の診察を受けるようにしてください。
特に痛みが長引く場合、違和感がある場合は、重大な病気の可能性もありますので、素人判断をしないように心掛けましょう。
左側のこめかみが痛い?
左側だけなど、片方のこめかみだけが酷く痛む場合は、もしかしたら群発性頭痛かもしれません。
前にも書きましたように、群発性頭痛は特定の期間に頻発して起こる頭痛で、目の奥をえぐられるような耐え難い痛みを伴うのも特徴です。
他にも、片頭痛、脳梗塞、蓄膿症、緊張性頭痛などの原因も考えられますので、すぐに医師に診てもらうことをおすすめします。
右側のこめかみが痛い?
左側同様、右側だけが痛い場合も、群発性頭痛、片頭痛、脳梗塞、蓄膿症、緊張性頭痛などの可能性があります。
片頭痛は、肩こり、眼精疲労、気圧低下、ストレスなどが引き金になって起きることもあります。
いずれにしても片方のこめかみだけが痛いのは、重大な病気が潜んでいる可能性も考慮して慎重に対処してください。
例えば脳梗塞であった場合、血管が詰まったり破れたりして、手足のしびれや言語障害に繋がってしまう恐れもあります。
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こめかみのしこりの原因
こめかみにしこりを感じる原因も見ていきましょう。
リンパが腫れている
風邪をひいている場合などには、免疫システムが体内に侵入した細菌(ウイルス)と戦います。
すると、リンパが腫れ、こめかみの痛みやしこりとして表れることもあります。
首のあたりには、100以上ものリンパ節があると言われていますが、こめかみにも影響があります。
もし風邪の疑いがあるなら、無理せずに休むことが先決です。
多くの場合、体調の回復とともにリンパの腫れも引いていくでしょう。
ですが、風邪から回復したはずなのに、リンパが腫れたままの場合は、リンパ炎節を発症しているかもしれません。
強力なウイルスや虫歯が酷いと、リンパに炎症が起きてしまうのですね。
リンパ炎節の治療に際しては、炎症を抑える薬を飲みます。
また、腫れが長引く場合には、悪性腫瘍や悪性リンパ腫の可能性も考えられますので、怪しいと思ったら必ず病院に行くようにしてください。
顎関節症
口を大きく開けたり、噛み合わせが悪かったりすると、顎関節症を発症することがあります。
顎関節症が進行すると、顎の付け根の関節から頭蓋骨にまで影響がでますが、その途中で、こめかみのしこりが出てくることも考えられます。
口腔外科又は歯科などを受診することをおすすめします。
吹き出物(ニキビ)
こめかみのしこりの原因は、ニキビなどの吹き出物の場合もあります。
ニキビの原因としては、ストレス、生活習慣の乱れ、生理によるホルモンバランスの乱れなどが考えられます。
これらの要因によって過剰に分泌された皮脂が、毛穴に詰まりアクネ菌などの原因菌が繁殖してしまうと言われています。
生活を整え、皮脂や汗をこまめに落とすことが対策になります。
また、シャンプーや整髪料、洗顔料の洗い残しが刺激になってニキビができてしまう場合もありますので、清潔を心掛けましょう。
イボ(尋常性疣贅)
ウィルスが原因となってできたイボがしこりの正体かもしれません。
イボの原因であるウィルスの種類は沢山ありますが、皮膚表面の傷から内部に侵入すると、イボができてしまいます。
こめかみなど顔のイボは見た目的にも気になりますので、皮膚科で見てもらうと良いでしょう。
石灰化上皮腫(良性腫瘍)
石灰化上皮腫と言いますのは、皮下(皮膚の内側)が石灰のように硬くなる症状です。
皮膚のすぐ下が硬くなるので、指で触ると、しこりのように感じるでしょう。
原因ははっきりと解明されていないそうですが、子供など若年層が発症しやすい特徴があります。
痛みや痒みを伴うこともありますが、痛くない場合も多いです。
ですが、自然に消えることはなく、放っておくと次第に大きくなることもあります。
治すには手術で切除することになりますので、小さいうちに切り取った方が良いそうです。
粉瘤(アテローム)
粉瘤(アテローム)も、石灰化上皮腫と同様に良性腫瘍の1つで、顔や頭に出来やすいです。
粉瘤は、石灰化上皮腫に比べると柔らかく、黒っぽい色をしています。
その正体は、老廃物(角質や垢)の溜ったものです。
痛みはないと言われていますが、放っておくと徐々に大きくなり、悪臭を放ちます。
治療に際しては、溜まった膿を出すために切開手術を行います。
側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)
こめかみ付近の側頭部を通る血管(側頭動脈)が炎症を起こすと、こめかみが痛んだり、しこりとなる場合があるそうです。
側頭動脈になると、こめかみにズキズキとした痛みが生じたり、視覚に異常が生じたりすることがあります。
キケンな状態と考えられますので、医師による早目の治療が必要になります。
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さいごに
こめかみが痛い場合、原因としては、
- 目の疲れ
- 筋肉の凝り
- 風邪によるリンパの腫れ
- 片頭痛
などが多いと思います。
症状が軽ければ、マッサージなどでリラックスすることで快方に向かうでしょう。
ですが、なかには医師の治療が必要な重大な病気の可能性も捨てきれません。
違和感を感じたら、早計な自己判断を避け、病院に行くようにしてください。
この記事は、医師の監修によるものではありません。
情報については充分に注意を払っておりますが、内容の正確性等に対して、一切保障するものではないことをご理解ください。
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