葛根湯の飲み方はお湯でOK?効果のでる時間や副作用についても
風邪の引きかけや、喉が痛いときは葛根湯がおすすめだよ!
そう言われることが言われることがあります。
西洋薬の風邪薬は、「食後」に飲むように処方されるのが一般的ですよね。
葛根湯は漢方薬なので、空腹時に飲むことは聞いたことがあるでしょうか。
今回のテーマは、「葛根湯」です。
「葛根湯の飲み方はお湯に溶かすべき?」といった飲み方や、効果のでる時間などについてお伝えします。
お湯に溶かして飲んだほうが効果はあると聞いたけど、普通に水で飲んだらダメなのと思っている人!
日本では西洋薬が主流になっているけど、漢方薬は効果があるの?と疑問を感じている人!
どうぞ、ご覧ください。
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葛根湯の飲み方はお湯に溶かすべき?
近年の葛根湯は、顆粒剤であることが多いです。
ドラッグストアで買える「葛根湯」もありますよね。
顆粒剤タイプの葛根湯は、西洋薬の顆粒剤と同じように、微温湯(ぬるいお湯)または水で服用できるようになっています。
「お湯に溶かして飲む」ように指定されている漢方制薬、たとえばエキス剤は、注意書きにある通りの分量のお湯に溶かして飲んでください。
液体(ドリンク剤)の葛根湯は、そのまま飲めますよね。
お湯に溶かして飲む理由は?
葛根湯を「お湯に溶かして飲む」というのは、漢方薬の伝統的な飲み方の流れによるものです。
特に「湯」と名前がついているのは、お湯で飲むものとされているものです。
かつての漢方薬は煎じるのが主流。
生薬(植物や動物、鉱物などの薬効となる部分)を煮出して、「エキスを抽出する」という手間をかけます。
「煎じて飲む」ことによって、体を温める効果、香りで癒やされる効果があるわけです。
顆粒剤であっても、漢方医の先生によっては、「お湯に溶いての服用」をすすめる場合もあります。
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葛根湯の効果が出る「飲む時間」は?
漢方薬を飲む時間は、食前または食間(食事と食事の間)に飲むのが、時間の基本です。
「風邪を引いたかな?」と思ったら、葛根湯ファースト!
葛根湯を飲む「最初のタイミンク」は、ソクソクとした瞬間!
気持ちは「ソ」の段階くらいで!
葛根湯は喉の痛みに効果はある?
咳が出て、喉が痛む、喉が渇く場合の風邪には、「葛根湯」よりも「麻杏甘石湯」「銀翹散」「五虎湯」「桔梗石膏」などのほうが良いそうです。
漢方医に相談して、体調や症状に合わせたものを処方してもらってください。
以下は、漢方の豆知識です。
漢方の考え方では、引きはじめの風邪は「寒」と「熱」に分けて考えられます。
「寒」の風邪は、
- ゾクゾクと寒気(悪寒)がする
- 透明でさらさらした水のような鼻水
- 顔色が青白い
などの特徴があります。
身体を温めると楽になるので、首の後ろを温めると気持ちが良いです。
「寒」の風邪の場合は、「風邪かな?」と思った時間が葛根湯を飲むポイントです。
「熱」の風邪は、
- 身体がほてる(寒気は少し)
- 顔が赤い
- 喉の痛み
- 喉の腫れ
- 喉の乾き
- 咳
などの症状が特徴になります。
身体を冷やすと楽になるので、「熱」の風邪の場合は「首の後ろを冷やす」ほうが良いです。
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葛根湯の原料と働き
「葛根」とは?
マメ科のつる性木本、葛(クズ)の根。
根っこから取れる「でんぷん」は葛粉と呼ばれます。
クズデンプンは、葛湯(クズユ)や葛餅、葛切り、葛粉などの食用(原料)としても用いられています。
葛根湯の働きは?
葛根湯には発汗作用があり、体の熱や腫れ、あるいは痛みを発散して治す働きがあります。
病気の初期症状において、体力のある方に適しています。
- 風邪の引きはじめ
- ゾクゾクと寒気がするとき
- 頭痛
- 首の筋肉のこわばりや肩こりなどの感冒症状
- じん麻疹(透疹作用とうしんさよう)
- 口渇
- 下痢
などにも適応するそうです。
漢方医学と西洋医学の違い
漢方医学は、「病気を持つ人間」を治療の対象と考えます。
「人を治す」という考え方です。
それぞれの体質や心身の状態などに合わせて、自然治癒力を利用して治します。
漢方薬は、医師が処方する医療用の医薬品は148品目。
現代の医療現場でも使うことが認められています。
西洋医学は、「病気そのもの」が治療の対象です。
病気を治すという考え方になります。
病気の原因となっている器官などに焦点を合わせ、ピンポイントで治療をするというアプローチです。
明治維新がきっかけで西洋医医学にシフトされた理由
一説によると、戦場の軍人さんたちの治療は外科的な治療がメインになるので、漢方ではほとんど役に立たないと判断されたとのこと。
富国強兵のためには、世界と戦うためには、西洋医学が必要だったということらしいです。
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葛根湯の副作用は?
市販の葛根湯の場合は、「使用上の注意」をよく読んでください。
たとえば、「皮膚に見られる副作用は、発疹、発赤、かゆみ」「消化器に見られる副作用は、吐き気、食欲不振、胃部不快感」などと書かれています。
また、「医師の治療を受けている人」「妊婦又は妊娠していると思われる人」「高齢者」「体の虚弱な人」「胃腸の弱い人」「発汗傾向の著しい人」「薬を飲んで、発疹、かゆみなどを起こしたことがある人」「むくみ、排尿困難の症状のある人」「高血圧,心臓病,腎臓病,甲状腺機能障害などの診断を受けた人」は、「服用前に必ず、医師または薬剤師、登録販売者に相談してください」というようなことが書かれているはずです。
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【まとめ】湯で溶かすのは伝統的な飲み方の流れ
顆粒剤タイプの葛根湯は、微温湯(ぬるいお湯)または水で服用できるようになっています。
市販されている葛根湯は顆粒剤が多いですが、錠剤やドリンクタイプなど、自分が飲みやすいものを選んでください。
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